「自由は進化する」販売店・購入・ショップ情報。ダニエル・C・デネットNTT出版

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自由は進化する

ダニエル・C・デネットNTT出版

NTT出版
¥ 2,940
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自由と言う概念の進歩の話かと思って読み始めた。読んでみると、「自由意志はあるか」という問いに対して、「ある」方の立場に、進化論のスパイスをぱらぱらと振りかけたものだった。

自由意志否定の決定論なんて、不確定性原理とカオスで破綻しているんだから、ごちゃごちゃ言う必要もない。それに、自由意志擁護のの立場も、すぐにデカルト劇場が出て来て、めちゃめちゃプリミティブ。

この問題は、結局「自意識とは何ぞや」という問題に集約される。それを解かない限り、デカルト劇場から一歩も出ることはできない。では、このような哲学的な議論で「自意識」が理解されるかというと、2000年出来なかったことが突然出来るわけはない。いつになるか定かではないが、脳科学と計算機ベースの認識科学が明らかにしていくのだろう。

それが明らかになっても、自由意志は絶対にあると「私」は思うし、明らかになるまえなら、いよいよ自分の自由意志を尊重していくことが重要だと「私」は思う。

 

ルネサンスの哲学

エルンスト・ブロッホ白水社

白水社
¥ 2,730
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ルネサンスの転換をナラティヴとして大きくとらえ、そのなかにベーメやブルーノなどあまたの思想家を位置づけていく。該博な知識はもちろん、ブロッホらしい大きな世界観が魅力である。と同時に、一次史料を駆使する歴史家たちにくらべれば当然ながら記述はゆるい。講義という性質上、論拠や出典にも、とくにふれていない箇所が多い。

しかしブロッホの魅力は、いわば何者でもなく、ブロッホ自身であるところにある。その意味でこれは哲学者による哲学史であり、思考者の洞察力をよく伝えている。固有のタッチやパースペクティヴはあきらかで、この書き手が、詳細な証明にむけて論を凝縮していくタイプの執筆者でないことはここでも変わらない。ブロッホはむしろ、問題を拡張するために種子を播くタイプの書き手なのである。本書も、あちこち説明しきっていないにもかかわらず、重要な示唆をふくんでいる。読者はルネサンスという巨大なテーマにむけて、自己の視点を見出すためのさまざまな手がかりをゆたかに収穫することができるだろう。

 

次の時代のための吉本隆明の読み方

村瀬 学洋泉社

洋泉社
¥ 2,310
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 「村瀬思想」と呼ぶ人もいるだけあって吉本理論へのトータルな解釈に触れることができる。しかし、そのことは吉本思想への正統な解釈を保障しているワケでもなく、新たな展開が望めるわけでもない。基本的なタームへの見逃せない誤読も多く、吉本隆明の思想の解読書とはいい難い。それでも本書に価値があるとすればニューアカ以降の世界観の崩壊の中で新たな認識を示しうる可能はあるかもしれないからだ。

 本書中には斉藤環や宮台真司への非難めいた箇所があり、これも見逃すことはできないだろう。これは新人類世代以降の人間に突きつけられた典型的な批判でもあり、それへの応答も求められているといえる。ただ繰り返すが、タームの誤読と同様で斉藤や宮台への理解が乃ばずして非難に致ってる勇み衊??かもしれない。またそうであれば本書にどれほどの価値があるのか?という根本的な問題まで提起してしまうのも本書の価値=魅力かもしれない。タイトルどおりの本書の意図には賛意を評したいが。


 

アレンの言葉366日

ジェームズ・アレンPHP研究所

PHP研究所
ジェームズ・アレンの本は続々と新顔が本屋さんの店頭に並んできます。箴言集として決して斬新なものではないはずなのに、読むと心が洗われ、目からうろこが落ちるのは、最近こういうことを言ってくれる美しいたたずまいの日本人がいなくなったことと、文章が平易で奥深いことが要因でしょうか。翻訳される方の功績も大だと思います。
さて、類書続々の中、一つの頂点を極めるのが、この366日方式でしょう。一気に読んでも、その日のページを読んでも、偶然開いたページを読んでも、それぞれに心に響いて来ます。内容が豊かな割にコンパクトなので、携帯も可能ですし、枕元においてもよいし。一冊だけ、というならこれがお薦めだと思います。

 

もてなしの心 赤坂「津やま」東京の味と人情

野地 秩嘉PHP研究所

PHP研究所
この本の舞台となっている「津やま」には行った事はありませんが、読んでいると、この店の常連客の一人になった気分になりました。
知り得ない料理人の世界を身近なおやじさんから聞いているような、なんともいい気分になりました。
 本の中にはレシピも書いてあり、お料理を難しく考えさせない、自分も料理上手になれるように思えてきます。
一回目はあっと、いう間に読んでしまいましたが、何度も読みたくなりました。

 

別冊「本」RATIO 01号(ラチオ) (別冊「本」)

講談社

講談社
¥ 1,785
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今社会で問題になっている事柄は、意外に哲学的なテーマが多い。ナショナリズムにしろ、靖国にしろ、その本質を精確に理解するには哲学的手法での解明が有効である。その端的な事例は上述のテーマで書かれた書物がベストセラーになっていることでもわかる。本誌はこうした身近な哲学問題をわかりやすい論調で語らせている。デリダにしろ、公共性にしろ、実に説得力のある議論である。さらにまたアメリカのリベラリズムの大御所リチャード・ローティのアメリカ帝国主義論も実に面白い。岩波の「思想」や青土社「現代思想」の独占領域を、万人の目線で編集した雑誌で、今後が楽しみである。多くの読者を得んことを願う。

 

悪の人心掌握術 - 『君主論』講義 (中公新書ラクレ)

金森 誠也中央公論新社

中央公論新社
¥ 777
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わかりやすい。予備知識無しでも、一晩で読みきれ、大枠がつかめるのが良い。ただ、本の題名が、その内容を的確に表しているか疑問。。。

 

おとぎ話に隠された日本のはじまり

関 裕二PHP研究所

PHP研究所
とりあえず、関さんらしい内容だなと思いました。
話の流れ、論の根底にあるもの。関 裕二の著書を何冊か読んでいる方には斬新さは無くとも読んで損するものではないと思います。
あい変わらず分かりやすい言葉で、初めての人ならびっくりする論文になってます。

 
解明される意識 ダニエル・C. デネット 青土社 解明される意識
心の哲学の主要人物の一人、デネットの主著。
非常に分厚い本だが、わりと楽に読める。
とはいっても、ところどころ難しいところもあるし、また、これは不要な遊びじゃないかな、と思うところもあるが。



デネットは、心の分析に当たって、ヘテロ現象学という方法をとる。
これは、被験者の内省報告を言語・文書化し、それをフィクションのテキストとして分析するという方法である。
これによって、客観的・科学的見地から、人の心を取り扱えるとしている。

デネットは、意識をカルテジアン(デカルト)劇場としてとらえることを批判し、対案として多元的草稿を提示する。
カルテジアン劇場とは、脳の中に中央制御室のようなものがあって、そこの観客(つまり私)に意識内容を見せているのだ、というものである。
デネットは、デカルト的二元論には多くの人が批判的だが、カルテジアン劇場は無意識のうちに抱きがちだとする。
一方、多元的草稿は、中央制御室を持たず、まさに脳全体としてあちこちから意識がわきがって来るものである。

こうした道具をもってして、デネットは、意識・自我・クオリアなどを解体していく。
そこから導き出されるのは、心といったものは、物理における重心などと同じで、その有用性ゆえに作り出されたものなのだ、という解釈主義的な結論である。



さて、私は意識の多元的草稿論にはほぼ全面的に賛成する。
最近の脳化学の研究結果からいっても、脳内のさまざまな部分に分かれた機能や、無意識の働きの大きさから、多元的草稿論が裏付けられているといえるだろう。
そもそも、カルテジアン劇場による意識の説明は、観賞する観客(デネットはホムンクルス(=小人)と呼ぶ)の意識の問題へと後ずさりするだけで、ちっとも意識の問題を解決させていないのだ。

しかし、私はデネットのとるヘテロ現象学には懐疑的である。
彼の方法は、脳と心を「科学的に」取り扱う上では非常に有効な戦略だろう。そのことは認めてよい。
だが、科学的、つまり物理主義的、な分析手法であるヘテロ現象学によって心を分析した結果、心はすべて物理主義的であった、というのはトートロジーである。
ゆえに、ヘテロ現象学による分析をもってして、心の非物理主義的な存在の擁護者を批判するのは、有効な批判であるとはいえない。
特に、意識が脳に宿っていることは認めながらも、意識を物理主義的に扱うことに懐疑的な、サール、マッギン、ネーゲルらへの批判は、あまり有効ではないだろう。
ダーウィンの危険な思想―生命の意味と進化 ダニエル・C. デネット 青土社 ダーウィンの危険な思想―生命の意味と進化
 ダーウィンショックについては「生物が長い時間をかけて多様化した」という考えに、なんら不快感を感じない日本人としては「アチラさんはそんなショックなんですか」という、お客さん的な視点で読むことになった。幸い、ピンと来ないわれわれにも判るように(そのためにではないだろうが)当時、ダーウィンの『種の起源』がどういった思想の風景に投げ込まれたのかを、ロックやヒュームの考えとともに解説してくれるので、「ついていけません」ということにはならない。
 ただの進化論の解説というのとは違うし、ちょっと敷居が高いというか別モノだが、いくつか進化論解説書を読んでおり、知識の土台ができた人々にはお勧めしたい。「進化論の知的意味」についての興味深い議論を読めるだろう。また、しょぼい不明瞭な哲学の議論を羅列するのではなく、知的好奇心を刺激するエキスはバケツ一杯ぐらいある。アルゴリズムによる進化の再構築というかそういう議論も面白かった。それと、後半には進化論vs創造科学についての所見もちらりとあって、ちょっぴりお得な感じ。
 で、ひとつ難点がある。でかい、重い、高い、の三拍子が揃ってるのだ。「鈍器のようなモノ」じゃなくて鈍器である。
マインド・タイム 脳と意識の時間 ベンジャミン・リベット 岩波書店 マインド・タイム 脳と意識の時間
脳神経科学者であるベンジャミン・リベットが行った「感覚」「意識」に関する実験から得られた知見の紹介と、その知見に基づいた彼なりの「自由意志」に対する仮説の紹介がなされているのですが、同じ内容の繰り返しが多く、文章が冗長で論点がぼやけてしまっており読み通すのに苦労しました。

著者が実験から得た知見を簡単にまとめると
1.刺激感覚が意識されるのにある程度の時間がかかる
2.その遅れをさかのぼりあたかもその時間の遅れがなかったかの様に補うメカニズムが脳にそなわっている
3.刺激時間が短く意識されない感覚であっても脳としては認識している
4.「自由意志」で何か行為を始めようと決定したと本人が思った瞬間よりも前に実は脳で神経活動が始まっている
の4つです。これらをどの様な実験によって確かめたかを延々と紹介しているのですが、その記述がいかにも冗長です。

後半で彼なりの「自由意志」に対する「精神場理論」と言う仮説の紹介がなされていますが、残念ながら彼が行った系統的ではあるがあくまでも限定された脳活動に対する実験から得られた知見にのみ基づいており、とうてい脳全体の理解に敷衍するには無理があると思われます。

カール・ポパーの「反証可能である仮説のみが科学的仮説である」の立場から、推測や議論に立脚する形而上学的脳神経学ではなく、あくまでも実験によって仮説を一つ一つ証明することによって脳神経「科学」たらしめようという苦闘の物語とも読めますが、「自由意志」「意識」「魂」「自己」などに関して脳神経科学が答えを出すにはまだまだ果てしなく長い道のりが前途に横たわっているのだなと言うのが本書を読んだ実感です。
ミーム・マシーンとしての私〈上〉 スーザン ブラックモア 草思社 ミーム・マシーンとしての私〈上〉
社会生物学の限界を超えるものとして、期待して読んだが、限界を超えるどころか、無理な仮説設定で、社会生物学以上の失敗に終わっている。内容は、「模倣」によって伝播されうる広義の「情報」を遺伝子に喩えて、「利己的なミーム」が人間の過剰に進化した脳を「ミーム・マシーン」=「ヴィークル(乗り物)」として乗りこなすことによって、ミームが生き残りを競い合うという壮大だが空疎な仮説である。この点、スティーブン・ジェイ・グルードらが、このミーム概念を「意味のない有害な比喩」と評したのに、まったく賛成。ミームという概念を仮設してみたところで、新たな展望が開けているようにはとても思えない。たしかに、結論的主張のように、われわれはミームたるイデオロギーによって構成された、「私」というミームたるアイデンティティを生きていかざるをえない。しかし、そんな主張は従来からあって、そのために新たに「利己的なミーム」が脳で生存を競い合うという荒唐無稽な概念が必要であるとはとても思えない。
積極的に推奨できないが、批判的に読める人は、一読も良い。
感じる脳 情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ アントニオ・R・ダマシオ ダイヤモンド社 感じる脳 情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ
商品在庫管理について述べられた章は小売業の最前線〜売り場で働いている方であれば、より興味深く読み込める内容。